MediaTeck DimensityってどんなSoC?30秒でわかる解説

こんにちは!Pixel 7 Proがメイン機のハム公です。wit-botの身内からは「さっさと新しいのに買い替えろ(そして記事にしろ)」とせっつかれております

僕自身も新しいものに興味がないわけでは無いので、色々情報を集めている最中です。そんな中で最近よく目にするのが「Mediatech Dimensity 」を搭載したAndroidスマホ。数年前までAndroidのSoCといえばSnapdragonが支配的でしたが、最近は特に廉価モデルの間でDimensityが急速に普及しています。

僕自身このSoCのことを「低級スマホ向けシリーズ」と理解していたのですが、調べてみるとどうやらそれだけではないみたいです。というわけでこの記事では、急速にシェアを伸ばすMediatech社同社のSoC「Dimensity」シリーズについて、調べた結果を発表したいと思います。

「30秒でわかる解説」なので先にまとめを言いますね!

という事みたいです。特に重要なのが、ハイエンドモデルDimensityの追い上げが凄まじいと言うこと。ちょうどこの記事を書いている2024年10月には「Dimensity 9400」のアナウンスがあり、オンデバイスAIに対応する最先端モデルになるらしいです。スナドラ一強時代はとうに過ぎ去ったということですね!

以上「30秒でわかる」の部分でした。詳細に知りたい方は目次以下もお付き合いください。

目次

MediaTeckってどんな企業?

MediaTeckは台湾のファブレス半導体企業。同じ台湾企業である聯華電子の一部門でしたが、1997年に分離し法人化しました。かつては光学ドライブやフィーチャーフォン向けのチップセットの設計が主な事業でしたが、2010年代からはエントリー〜ミドルクラスのスマホ向けSoCも手がけるようになりました。当時のMediaTeckの方針は「Super-mid Market」。つまり普及モデルに焦点を絞ってシェアを広げていたんですね。

ファブレス企業ってなんだ?

ファブレス企業とは、製品の設計および販売は行うものの、自社で工場は所有しないメーカーの事を指します。ファブレス製造は別のメーカーに委託することで研究開発に資金を投入でき、製造メーカーは設備投資に集中できます。目まぐるしく進化する半導体市場では多くの企業がファブレス製造方式で、MediaTeckのライバルQualcomm社も同様です。

Mediateck Dimensityの歴史

2019年11月、Mediateckは5Gモデム搭載 SoC「Dimensity 1000」を発表しました。Dimensityシリーズ最初のチップはAntutuスコア51万点。その約4ヶ月前に発表されたSnapdragon 855 Plusを上回る処理性能だったんです。2019年といえば世界中で5G通信サービスが始まった年。スナドラの影に隠れて気づきもしませんでしたが、この頃から海外を中心にハイエンド向けでも着実にシェアを拡大していた様ですね!

先ほども触れましたが2024年現在のDimensityシリーズは

  1. Dimensity 9000 シリーズ: 最高レベルのパフォーマンス、AI プロセッシングユニット、および5Gテクノロジーを実現するモデル
  2. Dimensity 8000 シリーズ: プレミアムをターゲットにしていますが、フラッグシップの9000シリーズに比べてわずかに低い価格で優れたパフォーマンスと強力な機能を提供します。
  3. Dimensity 7000 シリーズ: ミッドレンジシリーズ。パフォーマンスと電力効率のバランスに重点を置いており、最高レベルのスペックをしないユーザー向け。
  4. Dimensity 6000 シリーズ: エントリーレベルの製品で、手頃な価格のスマートフォンに基本的な機能と快適な通信を提供します。

と4クラスに大別できます。最高クラスの9000番台は、昨今話題のビルトインAIにも対応できる実力を持つようになるとのこと。これからDimensity搭載スマホはどんどん増えるでしょうから、覚えておいて損は無いと思います!

MediaTeck Dimensityを搭載するスマホ

Nothing Phone 2(a) & CMF Phone 1

廉価モデルのNothing Phone 2(a)にはDimensity 7200 Proが、さらにファッショナブルで低価格なCMF Phone 1にはDimensity 7300が搭載されています。ちなみにこの二つだとDimensity 7200 Proの方が僅かにベンチマークスコアが上です。

Xiaomi 13T Pro & 5G & Redmi note 13 Pro+ 5G

2023年12月発売のXiaomi 13T Proは、Dimensity 9200+を搭載。ベントマークスコアはSnapdragon 8 gen2並です。また2024年5月発売のRedmi note 13 Pro+ 5Gは、Dimensity 7200 Ultraを搭載。最大2億画素のカメラが話題になった両機でも、Dimensityシリーズが使われているんですね。

OPPO Find X6 Pro

OPPOのフラッグシップモデル。Dimensity 9000+を搭載し、非常に高い性能を誇ります。マリアージュセンサーによる高画質カメラも魅力です。

まとめ

以上、スマホ用SoC「MediaTeck Dimensity」について解説してみました。安価なミドルレンジ向けから攻めつつ、急速に進化を遂げたDimensityは、すでに市場で一定の地位を確立していると言って良いでしょう。Snapdragonシリーズとの競争のなかで、チップセットとスマートフォンがどのように進化していくのか楽しみです!

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