どうもこんにちは!微妙な絵を書くことに定評のあるハム公です。今回はAdobe Illustratorの代替候補として注目を集めている、 Affinity Designer 2 を使ってみたレポートです。
以前からイラストやバナー画像を作ることに興味があった僕。Adobe系の制作ソフトを使えるようになりたいなーと思っていたんですが、いかんせん高すぎて契約するに至らずに終わっていました(フォトプランには入ってます)。
そんな中タコスさんの記事きっかけでAffinityの存在を知りました。ちょうど半額以下になるセールをやっていたので、Designer 2を購入。普通のイラスト制作もままならないハム公ですが、ベクターイラストの作成に挑戦してみましたので、その様子をお伝えします。僕と同じような初心者の参考になれば幸いです。
目次
- 参考にしたもの:Youtube「モノログ」さん
- 作りたいもの:音楽ファイルのアルバムジャケット
- ペンツール難しすぎる!急遽iPad版も購入
- 線さえ引ければこっちのもの
- Photoshopで仕上げて完成
- まとめ:ベクターの難しさと便利さの両方を実感
参考にしたもの:Youtube「モノログ」さん
Designer 2購入後とりあえずソフトを開いてみたものの、当たり前ですが何をどうすればいいのかわかりません。というわけで参考にしたのがYoutubeです。
ベクター編集ソフトの世の中の基準はやはりAdobe Illustrator。イラレのハウツーを紹介する書籍やwebサイトは数多くありますが、Affinity 2についてはまだまだ少ない印象です。機能自体に共通する部分はあっても、ツールの配置や名称は大きく異なっています。
Youtubeを覗いてみると、Affinity 2のためのハウツー動画を投稿しているデザイナーさんが複数いることを確認できました。僕が参考にさせてもらったのはこの方↓
おかげで基本の知識を短時間で身につけることが出来たと思います。これからDesigner 2に挑戦する方は是非チャンネル登録を!
作りたいもの:音楽ファイルのアルバムジャケット
まずベクター画像で何をしたいのかという話から。今回作りたいと思ったのは音楽ファイルのアルバムジャケットです。大好きなNewJeansのテレビ音源をウォークマンに入れたので、そのアルバムジャケットというわけです。
これまでProcreateやPhotoshopを使った制作はしたことがあったのですが、その時から「ベクター画像ならもっと調整楽なんだろうなー」と思っていました。将来的にはステッカー作りやブログのバナー作りにも活かしていきたいと思っています。
アルバムジャケット作りに話を戻します。トッキ(うさぎ,画像左)ちゃんがグループのトレードマークなので、番組のキャラクター(画像右)と掛け合わせたデザインにしたいと思います。
ペンツール難しすぎる!急遽iPad版も購入
Youtubeで学んだ操作を思い出しつつ、下書きをベースに描画していきます。
…基本のペンツールが難しすぎる。
イラレにしろDesigner 2にしろ、描画のために使うのは基本的にペンツールなんですが、これで曲線を描いていくのがまあ難しい。紙にペンで線を描くのとは異なり、ノード(起点)から伸びるハンドルの向きで曲線を調整していくんです。眺めるだけならシンプルに見えるトッキですが、ペンツールで整形していくのは超大変でした。動画では簡単そうに見えるんですがね。
この複雑で感覚的な操作を今すぐマスターするのは不可能と判断したので、今回はお金の力で解決することにしました。同時にセール価格となっていたiPad版を購入し、Apple pencil + 鉛筆ツールで描画するという戦法です。お値段¥800。
鉛筆ツールは紙にペンで線を書く感覚と似ています。ペンタブが無くても、iPadならそれができるというわけです。
スタビライザの癖はあるものの、Apple Pencilの方が段違いに描きやすいです。何とか大まかな形を作ることに成功しました。
線さえ引ければこっちのもの
線を引くのには慣れが必要なベクターですが、その後の作業はものすごく楽チンです。ラスター画像なら苦労するであろう各種調整がスムーズに進み、楽しく制作をすることが出来ました。
線の微調整
Apple Pencilを使ったとはいえ、所々粗雑になってしまった部分や、太さの設定が変わってしまっている箇所があります。MacBookにデータを移動し、微調整を行います。
腕(前足?)の曲線を細かく曲げることで指を表現したり、キャップの下にドゥーラグを追加するなどしました。ベクター編集ではアンカーポイントを追加することで線の表現を容易に変えることが出来ます。まだまだ不慣れではあるものの、ラスターで絵を描くときの「描いて消して」という作業に比べると格段に楽です。
左が調整前、右が調整後です。少しづつ公式に近づいてきてるのではないでしょうか?
塗り
ベクターデータの線は、後から自在に太さ・色を変えることが出来ます。また線を引いて出来上がった図形、もしくはカーブの内側を指定の色で塗りつぶすことも可能です。トッキ本体を白、キャップは赤にそれぞれ塗り分けます。
今回「胴体」「耳」「キャップ」などイラストをそれぞれのパーツに分けました。塗りつぶしの際はレイヤーパネル上で適切な上下関係に並べ替えることが重要です。また必要に応じてカーブの位置を再調整しました。
さて、ひと通りの調整が終わりました。ちゃんとトッキに見えます!これまで使っていたツールなら何時間とかかったであろう調整が、1時間ほどで済んでしまいました。ベクター編集スゲー。
Photoshopで仕上げて完成
さて、イラスト自体は出来上がりましたが、今度はハーフトーンのようなエフェクトを掛けなければなりません。どのツールを使うのか?そもそもDesigner 2でできる操作なのか?初学者には皆目見当もつきません。ということで本業が制作系のタコスさんにDM。
↑こんな感じのエフェクトって何使えば出来そうですかね…
んー、これはAffinity Photoかフォトショじゃねー?
レイヤーエフェクトかパターンツール使うのがいいと思うよー。
あ…やっぱりそうなんですね。これまで頭の中に
- イラレ=絵を描く、図形を作る
- フォトショ=写真編集
という勝手な線引きがあった僕。実際に制作に挑戦してみると、この二つのツールを行ったり来たりしながら作業をするんだなあ、という気づきがありました。フォトプランは契約しているので、Photoshopのパターンツールを使ってみる事にしました。
…結構いい感じじゃない!?
という事で位置調整の後ロゴを追加して、完成としました!
まとめ:ベクターの難しさと便利さの両方を実感
以上、初学者のハム公がベクター編集ツール「Affinity Designer 2」に挑戦してみたレポでした!実際に完成イラストを音楽データに設定してみて↓
なかなか良いものが出来たと自分では思ってます。一方で本家のようなちょうど良い粗さや、アウトラインの色使いなど、どう表現すれば良いかわからないこともまだまだ多いです。これからもイラスト制作に挑戦し続けようと思います!それでは!
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