こんにちは!皆さんは普段、どんな機器で音楽を聴いていますか?僕ハム公は最近 ウォークマン でCDから取り込んだ音源を再生することにハマっています。
先日、6年使っていたウォークマンの電池寿命を感じ、買い替えを決意した僕。最新のスタンダードモデルNW-A306を購入しました。2週間ほど使ってみて感じるのは「コレ、もっと流行っていいんじゃない?」と思うくらいのクオリティの高さ。DAPという音楽再生に特化した、嗜好品とも言えるこのアイテムですが、音楽愛好家はもちろんガジェットマニアなあなたの心を満たすに十分な完成度を誇っています。
この記事では実際に使ってみて感じた、ウォークマンNW-A306の魅力をまとめています。ウォークマンに興味をお持ちの方は、是非ご一読下さい。
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目次
NW-A300は現行ウォークマンのスタンダードモデル
「音楽専用機」だけの、沼音の世界へ。スタミナも進化したストリーミングWALKMAN
SONY公式サイトより
本記事でレビューするNW-A306は、現行ウォークマンのラインナップにおけるスタンダードモデル。あらゆる音源を有線でもワイヤレスでも、高音質で楽しむことができます。
高さ10cmに満たないコンパクトボディに、ウォークマンが長年培ってきた技術やこだわりの厳選パーツなど、音質に特化した機能が詰め込まれています。ベースとなるOSはAndroid13(発売当初12)で、Playストアから各種ストリーミングサービスをダウンロードすることが可能。以下がNW-A306のスペック概要です。
NW-A306のスペック概要
本体メモリー容量 | 32GB(実使用可能領域は約18GB) |
メモリーカード | 使用可能 ・microSD ・microSDHC ・microSDXC |
OS | ・Android12(2023年12月よりAndroid13へのアップデート開始) |
対応フォーマット | MP3( .mp3):32 – 320kbps(VBR対応)/ 32, 44.1, 48kHz ・WMA(.wma): 32 – 320kbps (VBR対応) / 44.1 kHz(ステレオ) 32 – 48kbps / 44.1 kHz(モノラル) ・FLAC( .flac):16, 24bit / 8-384kHz ・WAV( .wav):16, 24, 32bit(Float/Integer)/ 8-384kHz ・AAC( .mp4, .m4a, .3gp):16-320kbps / 8-48kHz ・HE-AAC( .mp4, .m4a, .3gp):32-144kbps / 8-48kHz ・Apple Lossless( .mp4, .m4a):16, 24bit / 8-384kHz ・AIFF( .aif, .aiff, .afc, .aifc):16, 24, 32bit/ 8-384kHz ・DSD( .dsf, .dff):1bit / 2.8224, 5.6448, 11.2896 MHz ・APE( .ape):8, 16, 24bit / 8-192kHz(Fast, Normal, High) ・MQA( .mqa, .flac):対応 ※ 352.8 kHz以上はダウンコンバート再生 |
Bluetooth機能 | 通信方式:Bluetooth標準規格 Ver 5.0 使用周波数帯域:2.4 GHz帯(2.4000 GHz – 2.4835 GH) 変調方式:FHSS 対応Bluetoothプロファイル ・ A2DP(Advanced Audio Distribution Profile) ・AVRCP(Audio Video Remote Control Profile) ・SPP(Serial Port Profile) ・OPP(Object Push Profile) ・DID ・対応コーデック (送信):SBC , AAC, LDAC, aptX, aptX HD |
S-Master HX | ⚪︎ |
DSEE Ultimate | ⚪︎ |
画面 | 3.6型(9.1 cm)HDタッチパネル |
充電/データ転送用端子 | USB-C(USB3.2 Gen1準拠) |
FMラジオ | × |
防水対応 | × |
ダイレクト録音 | × |
価格 | ¥46,200〜(SONYストア) |
高音質を実現する 上位モデル譲りのビルドクオリティ
基盤には上位機種でも採用された高品質はんだを使用。加えてグラウンドを強化したΦ3.5mmの4極ヘッドホンジャックを搭載するなど、有線ヘッドホン接続時の音質が向上。高剛性アルミ削り出しのボディシャーシが、よりクリアな低音を生み出します。
電池持ちの悪さを大幅改善!
先代モデルNW-A100シリーズはサブスクに対応した刷新モデルで、音質面では高い評価を受けましたが、電池持ちの悪さが大きな課題でした。搭載されていた旧世代SoCは、処理速度を適切に調整することが出来ず、結果として不必要なバッテリー消費を生み出してしまっていた様です。
この反省を踏まえ、NW-A300はSoCに信頼性の高いQualcomm社製「QCS2290」を採用。スペック的には数年前のミドルレンジスマホ程度ですが、連続再生時間は前モデルから10時間増しており、大きな懸念点を克服したと言えます。
ハム公は内蔵ミュージックアプリで通勤時に聴くことが多いんですが、月曜に満充電で使い始めて、木〜金まで平気で保つ感覚です(音源はほとんどがAAC 160kbps)。前モデルの悪評を気にされている方、バッテリー持ちに関してNW-A300は全く心配する必要はありません!電池をさらに長持ちさせる設定は別記事でご紹介しています。
高音質を実現する3大機能
S-Master HX
S-Master HXは、高音域再生におけるノイズ除去性能を高めたフルデジタルアンプ。ヘッドホン出力(実用最大出力)は35mW+35mW(16Ω)。小音量から大音量までディテールを維持した高音質を実現し、迫力ある低音のエネルギー感やスピード感とともに、繊細な空気感までリアルに再現します。有線接続時に有効の機能です。
ClearAudio+
ClearAudio+は、ソニー独自のデジタル信号処理技術をワンタッチで最適化する機能です。迫力のある重低音、歪みのない鮮明な高音を一括設定で再現してくれます。
DSEE Ultimate
DSEE Ultimateは膨大な楽曲データを学習したAIにより、リアルタイムに楽曲の情景を分析する機能。内蔵/ストリーミングのどちらでも、最大192kHz/32bit相当までビットを拡張、ハイレゾ級高音質にアップスケーリングしてくれます。DSEE UltimateとClearAudio+はどちらもワイヤレス接続時に対応し、サブスクリプション再生時にも有効な機能です(いずれもSONY公式サイトより引用・抜粋)。
購入したNW-A306を開封!内容物を確認
今回ハム公はNW-A306のブラックを購入。ヨドバシカメラでは2024年8月現在、¥42,610-の値下げ価格となっており、ポイント付与も考えればかなりお買い得です。
早速開封!同梱物を確認していきます。
- ウォークマン本体
- USB Type-Cケーブル(USB-A – USB-C)
- 取扱説明書
- 保証書
- 使用上のご注意/主な仕様
- 製品のサポート登録のおすすめ
- USB Type-C端子キャップ
以上が全ての同梱物となっています。
NW-A306使ってみた感想!
早速NW-A306を使ってみました!以下、1週間朝昼晩肌身離さず使い倒した感想です。
※今回のレビューには有線接続にfinal E3000を、ワイヤレス接続にWH-1000XM5を使用しています。
感想①:高音質は当たり前!自分好みの設定を探求できる!
やっぱり一番最初にお伝えしたいのは、音が良い!!!ということ。ほとんどの曲で、スマホとの差を明確に感じることができました。ですが、わざわざ購入するDAPが高音質なのは当たり前。ウォークマンは、自分好みの音質を探求することもできちゃうんです。
先ほどご紹介したClear Audio+は、ボタン一つでウォークマンが音質を自動設定してくれる機能。ハム公も基本はこれを使っているんですが、オフにして手動で音質設定をするのも楽しいです。ClearAudio+をオフにすることで、
- イコライザー(31Hz〜16kHzまでの10段階で調節可能/プリセット有り)
- DSEE Ultimate(先述)
- DCフェーズリニアライザー(低域の位相特性を伝統的なアナログアンプの特性に近づける)
- ダイナミックノーマライザー(曲どうしの音量レベルを均一化)
- バイナルプロセッサー(アナログレコードのような再生音を再現)
これらの設定を手動で調節することが出来ます。どの設定がどの曲にピッタリなのか試しながら追求していくのは、ウォークマンでしか出来ない贅沢な体験だと思いました。以下、設定によって特に違いを感じた2つの例を掲載しておきます。
Carpenters『Carpenters World Tour In Concert』(AAC 129kbps/有線接続)
こちらは言わずと知れたポップミュージックグループ、カーペンターズのライブ音源から構成されたアルバムです。実家にあった古いCDから取り込んだもので、音質としてはあまり良くありません。手動でイコライザを設定しても上手くいかず、場合によってはボーカルの声すら聞き取りづらい印象になってしまいました。こんな時ClearAudio+をオンにすれば、ワンタッチで際立つハッキリとした音に変えてくれます。音質を向上させつつ、当時の雰囲気を楽しむことが出来ました。
My Chemical Romance『The Black Parade』(ALAC 44.1kHz 16bit/ワイヤレス接続)
マイケミの懐かしのヒットアルバムをApple Musicで再生してみます。音質設定に関して、こちらは先ほどのカーペンターズとは真逆のことが起きています。激しく勢いのあるこの音源でClearAudio+にしてしまうと、なぜか低音ばかりが強く鳴りすぎてしまい、バランスの悪さを感じます。ですのでClearAudio+はオフにして、ちょうどいい設定を探していきます。
イコライザーは10段階で調節することができるのに加え、プリセットが用意されています。「エキサイティング」「リラックス」等の名前でセットされていますので、感覚的に選ぶことができるのでいいですね。聴きながらそれぞれ試してみると、「ブライト」の設定がぴったりであるとわかりました。低音とボーカル帯域を強調しただけの滑らかな波形のプリセットが、ガンガン鳴らすスタイルに合っているようです。
以上音質についての感想でした!続いて本体のデザインについてです。
感想②:持っていたくなるサイズ感・上質なデザイン
先述の通り、アルミ削り出しシャーシを採用した高いビルドクオリティのNW-A306。これまでシンプルな平面だった背面も、新型ではウェイビーなデザインに変わっています。この凹凸が生み出す影が、スタンダードモデルとは思えない高級感を出しています。
ウォークマンならではの音楽操作専用ボタンは引き続き搭載。側面部にずらっと並んでいてかっこいいです。ちょっとだけ残念なのは、これまで全ての操作を無効にできたHOLDボタンが、新型では物理ボタンの制限のみに変わった事。Androidベースですから、タッチ操作までシャットアウトすることはできなかったようです。
感想③:見ていて楽しいカセットテープ待機画面
1979年、ポータブルカセットプレイヤーとして発売されたウォークマン。ブルーとシルバーの初代「TPS-L2」はカルチャー史に輝くアイコンと言っても過言ではありません。NW-300シリーズにはそんなウォークマンの黄金時代をちょっとだけ追体験できる粋な機能「カセットテープ待機画面」が備わっています。
ウォークマンアプリの音楽再生画面から、右上のメニューを開き「再生画面にカセットテープを表示」にチェックを入れることで、音楽再生/待機時の画面をカセットテープが回転するアニメーションに変えることが出来ます。音質には影響しませんが、音源によってテープの種類が変わったり、ポーズ時にはテープの回転もちゃんと止まってくれたりと、音楽をカルチャーとして楽しむための素晴らしい機能だと感じています!
元々は先代A100の限定版に搭載された機能だったんですが、ソニーも昨今のレトロブームを感じ取ったのでしょうか、A300では標準搭載の機能になりました。
作業中にくるくる回るテープ画面のウォークマンを傍に置いているだけで、フィジェット的効果もあって(?)、ますます手放せない存在になってます!
まとめ:巷では香水瓶ウォークマンが流行ってるらしいけど…
以上ウォークマンNW-A306レビューでした!最近、若い世代の間では平成ウォークマンが流行っているらしいです。通称「香水瓶」と呼ばれるNW-E507は特に人気のようで、物理ボタンの操作感やネットワーク接続のない点が受けているそうですが、そうしたブームにNW-A300シリーズも乗っかってくれれば良いなと感じています。発売から20年近く経つリスキーな中古より、現行モデルの方が安心ですしね。
冒頭でもお話ししましたが、デザイン、機能性、音質など諸々ひっくるめてNW-A306はめちゃくちゃおすすめできます!そもそもわざわざDAPを買うのは…と躊躇われる方もいるかもしれませんが、それに見合う贅沢な音楽体験が出来るので、少しでも興味がある方、ぜひこの機会に手に入れてみて下さい!それでは!
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