最近、メインのデスクとは別に作業環境を整備しました。(記事で近日公開予定)
メインデスクではないためそこまで費用をかけずに整備したいと思い、どうにか工夫して完成させました。一気に高機能な製品で解決するのもデスクが綺麗でいい気がしますが、安く知恵を絞って揃えるのもとても楽しいです。
今回は、そんな作業環境の目玉であるディスプレイとPCを接続するケーブルをご紹介します。
目次
問題
ディスプレイ
今回このケーブルを接続するディスプレイは、「FMV VL-B24W-7A 24インチ液晶モニター」という昔ながらのモニターです。FHDよりも高さがあるため事務作業には使いやすいです。
接続端子は、DP/DVI/D-subといった低コストラインナップです。
DP(ディスプレイポート)とは?
DisplayPort(ディスプレイポート)は、主に液晶ディスプレイなどのデジタルディスプレイ機器を接続するための規格です。VESA(Video Electronics Standards Association)という団体によって策定されました。
DisplayPortの特徴は、以下の通りです。
- 高解像度・高フレームレートに対応: 高精細な映像や、滑らかな映像表示に対応
- 双方向通信: ディスプレイ側からの情報伝達も可能
- マルチディスプレイ対応: 複数のディスプレイを接続できる
- 省電力: 従来の規格に比べて消費電力が少ない
- Audio & HDCP: 音声信号やHDCP信号の伝送に対応
- 代替モード: USB Type-Cなどの代替モードに対応
DisplayPortには、以下のバージョンがあります。
- DisplayPort 1.0: 最大解像度 2560 x 1600, 最大フレームレート 60Hz
- DisplayPort 1.2: 最大解像度 3840 x 2160 (4K) @ 60Hz, HBR2 (High Bit Rate 2) 対応
- DisplayPort 1.4: 最大解像度 7680 x 4320 (8K) @ 60Hz, DSC (Display Stream Compression) 1.2 対応
- DisplayPort 2.0: 最大解像度 16k @ 60Hz, HBR3 (High Bit Rate 3) 対応
DisplayPortは、HDMIと並んで、現在最も広く利用されているディスプレイ接続規格です。高解像度・高フレームレートの映像表示や、マルチディスプレイ環境などに適しています。
DisplayPortのメリット
- 高性能: 高解像度・高フレームレートの映像表示に対応
- 拡張性: マルチディスプレイ環境に対応
- 汎用性: Audio & HDCP信号の伝送に対応
- 省電力: 従来の規格に比べて消費電力が少ない
- 将来性: DisplayPort 2.0の登場により、さらに高性能化
DisplayPortのデメリット
- HDMIとの互換性: 物理的な互換性がない (変換アダプタが必要)
- 認知度: HDMIに比べて認知度が低い
- ケーブル価格: HDMIケーブルに比べて高価な場合がある
DisplayPortとHDMIの比較
項目 | DisplayPort | HDMI |
---|---|---|
最大解像度 | 16k @ 60Hz (DisplayPort 2.0) | 8k @ 60Hz (HDMI 2.1) |
最大フレームレート | 120Hz (DisplayPort 2.0) | 120Hz (HDMI 2.1) |
対応規格 | Audio, HDCP, HDR, DSC | Audio, HDCP, HDR |
省電力 | ○ | △ |
将来性 | ○ | △ |
互換性 | × | ○ |
ケーブル価格 | △ | ○ |
私はDPが大好き(HDMIが嫌い)なのでかなり好印象です。しかし、困ったことに手持ちのMacには直接接続できません。
解決手段
この状況を解決するには、DPとThunerbolt3端子(Tpe-C)を繋ぐケーブルかハブが必要です。
Amazonで取扱のあるハブは、持ち歩くことが想定されておりケーブル部分が短い製品ばかりです。かと言って、ケーブルの長い据え置きハブは謎に高価です。
デスクの上である程度遊びを持たせたいため、ケーブルの長さがある程度ある直繋ぎタイプを選択しました。
ケーブル
YIWENTECのケーブルは、DPとThunerbolt3ポートを繋いで映像出力に加えて、電源供給を可能とした画期的なケーブルです。
YIWENTEC USB C – DisplayPort 1.4 8Kケーブル USB-C PD
セットアップ
いよいよディスプレイとPCを接続するフェーズです。正直、怪しい製品なのでちゃんと動くのか心配です。
1. ディスプレイのDP(ディスプレイポート)に接続
2. DP(ディスプレイポート)端子側面のPD受電ポートに接続
PD対応のコンセントアダプタから伸ばしてきたType-Cケーブルを接続します。ディスプレイによっては、干渉して差し込むことができない可能性があるため、事前にケーブル端子横のクリアランスを確認する必要があります。
少しオーバースペックですが、私はAnkerの充電器を利用して問題なく動作しています。
以前、記事にした「Anker 633 MagGo」に付属していました。
3. PCのThunderbolt3端子に接続
わずか3ステップで完了します。これで映像出力と給電が1本のケーブルで完結します。
完成
ものの数分でレガシーなディスプレイが高機能ディスプレイ同様に様変わりしました。
現状、ほとんどクラムシェルモードで利用しています。
デスクがスッキリするだけでなく、外や家中で持ち運ぶ時にケーブル1本だけ抜き差しすればいいのが大変気に入っています。
ごちゃごちゃのケーブルを全てディスプレイ裏に配置できるので、そこも気に入っています。
最後に
久しぶりにいい買い物をしたなと実感しています。
作業スペース作成やデスクツアー記事はまた後ほど投稿しますので、お楽しみに!!