学生時代は、写真部だったということもあり休日にはカメラを持って写真を撮る生活をしていました。しかし、社会人になると当時にコロナ禍になり、外出の機会がかなり減りました。カメラを使わなくなったので、人生の夏休み中の大学生に譲りました。
時は過ぎ、社会人3年目ともなるとある程度仕事をコントロールできるようになり、自分の時間を確保することができるようになりました。
コロナも落ち着き、外出する機会が増えたので、カメラが欲しくなりました。
友人と伊豆に旅行することになり、旅行よりも前にカメラを買いたかったのですが、しっくりくるカメラが見つからず用意することができませんでした。
旅行の最終日、東京に戻ってきたタイミングで良いカメラに出会いました。それが、今回ご紹介するNikon Z5です。
(友人に借りたカメラで撮った写真)
目次
概要
Z5を一言で表わすなら、「コンパクトフルサイズ」です。
Nikonのミラーレース(Zシリーズ)の中では、小さいモデルです。FマウントのシリーズでいうところのD610といったところでしょうか。本体重量も軽く約675gです。
入門機からのステップアップや、コンパクトに収まるカメラを求める人には最適なカメラです。
簡単なスペックは以下のとおりです。
スペック
マウント | ニコン Z マウント |
画素数 | 2432万画素 |
ボディ手ブレ補正 | イメージセンサーシフト方式5軸補正 |
ファインダー | 0.5型 Quad-VGA OLED、約369万ドット 約0.8倍 |
オートフォーカス | ハイブリッドAF 273点 |
動画 | ・3840×2160(4K UHD):30p/25p/24p ・1920×1080:60p/50p/30p/25p/24p |
質量 | 675g |
外部接続 | USB(Type-C), Wi-Fi, Bluetooth |
充実のインターフェース
プロ機に比べれば足りないところがありますが、普段使いを考えると必要十分なインターフェースが搭載されています。
最近のカメラでは当たり前の機能かもしれませんが、こういった小さな使いやすさの積み重ねで、利用頻度は格段に変わります。
実際に使っている中で便利に感じたポイントをご紹介します。
Type-C
USB3.0(SuperSpeed USB)準拠のType-C形状の端子が搭載されています。
高速なデータ転送はもちろんのこと、充電も可能です。
このことにより、充電器やSDカードリーダを持ち歩く必要がなくなり、荷物を減らすことが可能です。
スマホと共通のケーブルになることで、モバイルバッテリーで気軽に充電できるのでバッテリーの心配が減りました。
(D610のバッテリーチャージャー)
デュアルスロット
フルサイズでは一番下のグレードでありながら、デュアルスロットに対応しています。
デュアルスロットの機能は以下の3つから選択することができます。
1. 容量最大限活かす
1つのSDカードがいっぱいになったら、次のSDカードに書き込む方式です。
大容量のSDカードを2枚刺しておくことで、実質的に外付けSSDをつけているような感覚で撮影することができます。
4K動画撮影が可能なZ5で動画をたくさん撮る方には有用な方式であると言えます。
2. バックアップ
書き込み時に2つのSDカードに書き込むことで、万が一1方が読み取りや書き込みができない状態でも、片方でデータを保持している為安心です。
私は経験がないですが、SDカードの調子が悪くなりデータが読み取れないというケースも聞いたことがあります。
しかし、SDカードにも書き込みによる寿命が存在する為、保険でバックアップSDがあると安心です。
https://direct.sanwa.co.jp/contents/sp/clm/sdcard_life
3. JPEGとRAWを分けて保存
2つのSDカードにJPEG形式とRAWを分けて保存するモードです。
データ管理をするときに便利に使えます。2つの写真を2つのSDに保存するので、実質的にバックアップの機能も兼ね備えています。
JPEGとRAWを分ける作業が地味に面倒なのでの、以前自動で振り分けるバッチファイルを作成しました。Windowsのみですが、お困りであればぜひ、ご活用ください。
https://github.com/gorisuke/nikon-filesort
コンパクトに収まるフルサイズ
フルサイズセンサーを搭載したZ5ですが、その魅了はなんといっても、そのコンパクトな筐体です。
経験から、重くて大きいカメラはイベントで腰を据えて写真を撮るという意気込みがないと使う気になりません。
普段使いをメインと考えるのであれば、小さく持ち運びやすいことは最重要です。
サイズ
サイズは、スペックに記載の通り「134×100.5×69.5mm」とかなり小型です。
また、ミラーレスカメラのため本体も薄くカバンに難なく収まります。
APS-C機でさらに小さいサイズもありますが、フルサイズセンサー搭載モデルでは小さい方であると言えます。
グリップ
上の画像の通り、グリップ部分がかなり深く作られているのがわかります。
また、右手の親指部分もしっかりと厚みを出して親指がしっかり止まってホールドできるようにされています。
下のようなレビュー記事でありがちな片手で撮影するシーンでも安心してシャッターボタンを押すことが可能です。
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今まで、Sonyのα7シリーズを使っていたのでこのグリップの深さと持ちやすさに感動しました。
使いやすいスマホ連携アプリ
Nikon公式から、Android/iOSのデバイス向けに「SnapBridge」というアプリが提供されています。
https://www.nikon-image.com/products/software_app/lineup/snapbridge
他のメーカーでも用意されているような、カメラのデータをスマートフォンに転送して写真や動画を確認できるアプリです。
私が衝撃を受けたのは、設定次第で撮った写真がバックグラウンドで同期されているということです。
写真を送るためにアプリを起動して接続操作をしなくても、Z5で撮った写真がiPhoneのカメラロールから確認できます。
さらに、カメラロールやGoogleフォトの設定でモバイルデータ通信でもバックアップするにしておけば、撮ってすぐにクラウドに保存される最強構成が完成します。
合わせたいレンズ
コンパクトを活かして小さな単焦点レンズが大活躍します。Zマウントレンズが少ない中、コンパクトを活かしたレンズをご紹介します。
NIKKOR Z 40mm f/2
冒頭の写真の組み合わせのレンズです。単焦点レンズでとても小さく、Z5と合わせて使うことで本領発揮すること間違いありません。
また、40mm/f2と焦点距離もF値も使いやすいため、ほとんどこのレンズを常用していました。
最後に
実際、Nikonのミラーレス…?Fマウントこそ至高と考えていました。しかし、いい意味で裏切られました。
そんな最高のZ5を、ぜひみなさんのお手元でもご確認ください。