もう地球が持たん時が来ている…そう言いたくなるくらい近年の夏は暑いです。様々な冷感グッズが発売されていますが、その中に「着るクーラー」というのがあります。ソニーからは「レオンポケット」シリーズとして発売されており、2024年には最新の「 レオンポケット5 」が発売されました。
早速試してみたんですが、僕ハム公的には「う〜ん…」という感じでした🙁ちゃんと冷却部分は冷たいんですが、長時間身につけていると色々気になるところがあります。レオンポケット5は人によって好みが分かれる製品だと思いますので、正直なレビューを掲載しておきます。
目次
Amazonの販売ページはこちらから→【ソニー REON POCKET 5 (レオンポケット5) センシングキット 2024年4月発売 ウェアラブルクーラー ネッククーラー ウェアラブルウォーマー ネックヒーター 首掛け ペルチェ素子 冷温両対応 軽量 通勤 暑さ対策】
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レオンポケットシリーズとは?
REON POCKETは、本体接触部分の体表面を直接冷やしたり温めたりすることのできるウェアラブルサーモデバイスです。寒暖差の激しい季節の変わり目や、気温差が大きい一日でも、環境の変化に合った自動調整を行います。
SONY公式サイトより
レオンポケットシリーズは、ソニーから発売されているウェアラブルサーモデバイスです。一時期「着るクーラー」として話題になりましたが、加温機能があることにも注目です!冷却面(温熱面)のある本体部を、ネックバンドで背中にぶら下げて使います。ペルチェ素子と呼ばれる半導体素子の、通電すると冷却・加温する性質を用いて快適な体温調整を行います。
2020年に初代レオンポケットが発売されてから毎年アップデートを重ね、2024年に5世代目「レオンポケット5」が発売されました。以下先代モデル含めたスペックの概要です。
REON POCKET 2 | REON POCKET 3 | REON POCKET 4 | REON POCKET 5 | |
---|---|---|---|---|
COOL/WARM レベル | COOL レベル 1-4, WARM レベル 1-4 | COOL レベル 1-4, WARM レベル 1-4 | COOL レベル 1-4, WARM レベル 1-4 | COOL レベル 1-5, WARM レベル 1-4 |
COOL最大レベル時の吸熱性能 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
レベル4 | 1時間 | 2時間 | 4時間 | 7.5時間 |
静音性 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
重量 | 約107g | 約116g | 約144g | 約153g |
その他機能 | AUTO START/STOP | AUTO START/STOP | AUTO START/STOP | AUTO START/STOP |
いずれも使用時はスマートフォンとの連携が必要で、専用アプリで温度の調整、モードの切り替えを行います。
最新型レオンポケット5の価格・内容物
レオンポケット5には本体のみの販売と、センシングキットでの販売があります。センシングキットにはレオンポケットタグが付属しています。内蔵のセンサーで周囲の気温や湿度、直射日光を検知するので、身につけることでより適切に温度管理をすることができます。今回ハム公はセンシングキットを購入しました。
内容物は
- レオンポケット5本体
- ネックバンド(本体に取付済)
- エアフローパーツ2種(ロング/ショート2種)
- L型USBケーブル
- 保証書/説明書
- レオンポケットセンシングタグ
となっています。価格は本体のみが¥17,500-。センシングキットが¥19,800-となっています。
レオンポケット5の効果は?実際に使ってみた
※2024年5月の商品到着時に使用した感想です。
室内
開封したレオンポケット5を早速使ってみました!ペアリングは本体側面のボタンを長押しして行います。接続後着用すると、すぐに冷却部が冷たくなっているのがわかりました!この日の夜は肌寒かったので、すぐにWARMモードに切り替え。カイロのように温かく、効果的でした。
屋外【早朝(気温9.8℃)】
次の日から旅行だったので、着用して出かけます。出発地の早朝は風が冷たかったのですが(気温9.8℃)、WARMモードのおかげで背中と首周りに暖かさがあり、寒さを気にすることなく駅までたどり着くことができました。
屋外【日中(気温28℃)】
目的地に到着しました!すでに正午を過ぎており、南下した事もあって出発地とは比べ物にならないほど暑いです(気温28℃)。肝心のCOOLモードを試すため、レオンポケット5を着用したまま1日過ごしてみました。
結論から言うと、WARMモード時のようなはっきりとした効果は感じられませんでした。状況によっては異物感がすごかったり、汗ばんだ感覚になることもあり、思っていたようなものとは違ったと言わざるを得ません。以下微妙だった理由です。
排熱口から温風を感じる
付属品にエアフローパーツがあることからもわかる通り、レオンポケット5で冷却機能を使い際には排気口から排熱がされます。Tシャツなどのカジュアルな服装の場合はあまり気にならないのですが、ワイシャツなどフォーマルな服装の場合には首あたりに熱気が籠る感じがします。勿論ぬるい風程度なのですが、これからの本格的な暑さを考えると使用を躊躇う要因となりそうです。
汗ばむ感じ
長時間着用していると、本体やネックバンドと肌の間が汗ばんできます。冷却面はいいのですが、体温とは関係ないい所で不快感を感じてしまうのは残念です。また、ワンシーズンも使えば皮脂や汗で汚れ切ってしまうのは明白です。
背骨に当たって冷却面がピッタリ付かない
これは私の体型のせいでもあるんですが、背骨の出っ張りのせいで冷却面が肌からちょっと浮いてしまうんです。ネックバンドをちょっと弄ればすぐ戻るんですが、歩いてるとまたすぐにズレます。そうすると、本体の自動ON/OFF機能のせいで動作が止まってしまい、余計に暑さを感じてしまいました。WARMの時は服の中に暖かさが籠るのであまり気にならなかったのですが、猛暑の中同じことが起こると…。それぞれの体型によってこの感じ方は変わるのは勿論ですが、購入前に要注意なポイントだと感じました。
バイク運転中は結構いい感じ
以上のようにCOOLモードで残念に感じることが多々あったんですが、バイクの運転時にはいいかもしれません。と言うのもバイクは前傾姿勢で乗車するので、レオンポケットの背中への密着感が普段より高く、冷却感も途切れることはありませんでした。夜間や冬季の寒左対策にもなりますので、ライダーの皆さんにはいいアイテムかもしれません。
まとめ:「クーラー」のイメージは持たない方がいいかも
以上、レオンポケット5センシングキットの正直レビューでした。正直残念に感じる事もあったんですが、ある程度冷感効果がある製品ということは間違い無いです。と言うのも、日陰などに入った時の汗の引きが着けている時とそうでない時では全然違うんです。一時期メディアなどで「着るクーラー」として大きく取り上げられたこの製品ですが、あくまで冷感グッズの一つとして捉えた方が後悔しなくて済むのかもしれません。
※【追記】2024年7月時点で「ソニー REON POCKET 5」は全ての在庫出荷が完了した模様です…。その他ペルチェ素子クーラーのページはコチラ
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