2024年5月7日に行われたAppleの新製品発表会。まさかのM4チップ発表に驚かれた方も多いのでは無いでしょうか。この記事では5月15日に発売が決定した新型iPad Air & iPad Proの概要をまとめています。ついでに同発表会で公開され、Xで炎上しまくっているティザー映像についても解説します。
目次
- 発表されたのは新型iPad Air & iPad Pro！Pencil Proも
- 【iPad Air(第6世代)】2年ぶりに刷新！軽量のままさらに高性能化
- 【iPad Pro(第7世代)】M4登場！薄い見た目で中身は恐竜化？
- 【Apple Pencil Pro】
- 【機材破壊】Apple発表会のティザー映像が大炎上！内容について解説
- まとめ：円安にしては落ち着いた値段！Appleさんありがとう！
発表されたのは新型iPad Air & iPad Pro！Pencil Proも
2024年5月7日のApple発表会では、3つの新製品が公開されました。
- 第6世代iPad Air(M2)
- 第7世代iPad Pro(M4)
- Apple Pencil Pro
全てiPadに関連する製品です。以下、発表会のおおまかな内容を順番にまとめていきます。
【iPad Air(第6世代)】2年ぶりに刷新！軽量のままさらに高性能化
日本時間夜11時に始まった発表会、まず最初にiPad Air(第6世代)が発表されました。M2搭載で順当な進化という感じです。
高性能のM2搭載！Pencil Proも対応
第6世代iPad AirにはM2チップが搭載されます。M1搭載の前モデルに比べ、50％以上処理性能が向上しているそうです。価格は￥98,800〜で前モデルのiPad Proと同じSoCを積むAir、これから最も選ばれる選択肢になるはずです。ペンシルは後述のPencil Proと第二世代Pencilの２モデルに対応します。
インカメラは横向き・Wi-Fi 6E対応
第6世代iPad Airではインカメラの位置が変わります。横向きの12MP超広角カメラは、ビデオ通話等に最適化されています。またWi-Fi 6Eに対応しています。
iPad Air(第6世代)のラインナップ・価格・発売日まとめ
| モデル名 | iPad Air(第6世代) |
| 搭載チップ | M2 |
| ラインナップ | 画面サイズ：11inch・13inch カラー：スペースグレイ・ブルー・パープル・スターライト ストレージ：128GB・256GB・512GB・1TB ネットワーク：Wi-Fi・Wi-Fi/セルラー |
| ディスプレイ | Liquid Retinaディスプレイ IPSテクノロジー搭載LEDバックライトMulti-Touchディスプレイ 2,360 x 1,640ピクセル解像度 |
| 対応ペンシル | Apple Pencil Pro・第二世代Pencil |
| カメラ | 12MP広角カメラ(ƒ/1.8絞り値) 最大5倍デジタルズーム |
| 発売日 | 2024年5月15日 |
| 価格 | 11inch：￥98,800〜 13inch：￥128,800〜 |
【iPad Pro(第7世代)】M4登場！薄い見た目で中身は恐竜化？
続いて新型iPad Proも発表されました。薄さ5.1mmの中に、驚愕のM4チップ搭載。周辺機器やプロ用アプリと組み合わせれば、MacBook並みの性能を発揮するようです。
MacBookに先行してM4を搭載
iPad Pro(第7世代)に搭載されるSoCはなんとM3をすっ飛ばしてM4！流石に無いだろ…と思っていたので画面に映った時は驚きました。
第2世代の3ナノメートルテクノロジーで設計されたM4では、電力効率がさらに向上。バッテリーが一日中持続します。CPUには最大4つの高性能コアと6つの高効率コアが積まれているので、負荷が高いエフェクトを4Kビデオにすばやく加えるような高度なタスクをこなせます。
Apple公式サイトより引用
第二世代３ナノメートルテクノロジーにより設計されたM4により、Pad Pro(第7世代)はM2搭載の前モデルと比べて1.5倍のCPUパフォーマンスを発揮します。ディスプレイエンジンも刷新され、画像のみならずアプリやゲームでも美しい映像を映し出します。
ニューラルエンジンは毎秒38兆回のスピードで演算処理が可能で、Final Cut Proの透過処理等、これまで負荷の高いとされてきた動作を格段に早く実行できるとのことです。
脅威の薄さ
iPad Pro(第7世代)はより薄いデザインになっており、13インチモデルはApple製品史上最薄の5.1mm。大きな画面でこれほど薄いと心配になる程ですが、素材は100％アルミニウムなので大丈夫との事です(本当？)。
2枚のOLEDパネルを組み合わせたUltra Retina XDRディスプレイ
iPad Pro(第7世代)はUltra Retina XDRディスプレイを搭載しています。大型画面で高いXDRパフォーマンスを実現するために、2枚のOLEDパネルを使用(タンデムOLED)。フルスクリーン輝度は1,000ニト、HDRのピーク輝度は1,600ニトです。
選択したストレージサイズによってチップに差があるので注意！
大幅に高性能化するM4チップですが、選択するストレージ容量によってスペックが変化するようです。
- 256GB・512GBモデル→９コアCPU・8GB RAM
- 1TB・2TBモデル→10コアCPU・16GB RAM
メモリ容量が大きく異なる店には注意が必要です。
iPad Pro(第7世代)のラインナップ・価格・発売日まとめ
| モデル名 | iPad Pro(第7世代) |
| 搭載チップ | M4 |
| ラインナップ | 画面サイズ：11inch・13inch カラー：シルバー・スペースブラック ストレージ：256GB・512GB・1TB・2TB ネットワーク：Wi-Fi・Wi-Fi/セルラー |
| ディスプレイ | Ultra Retina XDRディスプレイ(タンデムOLED) |
| 対応ペンシル | Apple Pencil Pro・第二世代Pencil |
| カメラ | 12MP広角カメラ(ƒ/1.8絞り値) 最大5倍デジタルズーム |
| 発売日 | 2024年5月15日 |
| 価格 | 11inch：¥168,800〜 13inch：¥218,800〜 |
【Apple Pencil Pro】
今回の発表会では、新型iPad AirとProの両方に対応する新しいペンデバイス「Apple Pencil Pro」も登場しました。スクイーズ、バレルロール、触覚フィードバックなどが搭載されます。映像ではダブルタップでツールを切り替える様子が確認できました。
これ出るならUSB-C版ってマジでなんだったんだ…？
【機材破壊】Apple発表会のティザー映像が大炎上！内容について解説
さて、今回の発表会内で公開されたある動画がSNS上で物議を醸しています。まずは↓の動画の11:18〜をご覧ください。
はい。積み上げられた楽器やゲーム機、撮影機材などが次々とプレス機に押し潰され、代わりにその下からiPad Proが出てくる、というティザーでした。この映像がSNS上で「ものを大事にしていない」「クリエイターの命である機材を軽視している」「Appleがいかに傲慢であるかわかる映像」「不快」などと炎上しています。
リアルタイムで試聴していた私も、ティザーが終わった瞬間は「うわ、趣味悪！」と感じましたが、一方でこの映像には作り手なりの遊び心と、iPad Proの最も強調したい部分が反映されているのも事実だと思います。あなたがXに批判を書き込む前に、確認しておきたいポイントを2つ解説します。
- このティザーはTikTokで流行りのプレス機動画のパロディである
- 作り手はとにかく新型iPad Proの薄さを強調したかった(はず)
まず、この動画は流行りのプレス機動画のパロディであるという点。いろんな素材の製品をとにかくプレス機にかけてみるという動画、なぜか癖になってついつい観ちゃいますよね。誰もがTikTokやYoutube Shortで一度は目にしたことがあるネタはパロディしやすかったはずです。
そしてそんなプレス機動画は今回の発表会の趣旨にある意味ピッタリと言えます。先ほど述べた通り新型iPad ProはApple史上最も薄い製品。つまり「いろんな機材を潰してぺちゃんこにしたら、新型iPad Proになっちゃった！それくらい薄いんだぜ新製品は！」という、向こうにしてみればちょっとエッジの効いたギャグだった訳です。
以上、炎上した新型iPad Proのティザー映像の解説でした。
まとめ：円安にしては落ち着いた値段！Appleさんありがとう！
以上5月7日のApple新製品発表会のまとめでした。最近の円安で価格がどうなるのか心配でしたが、思っていたよりかは手に入れやすい印象です。Appleありがとう！一方そもそも論として、新型Proはタブレットにしてはオーバースペック感があり、市場にどのように受け入れられるのか気になる所でもあります。もしかしたらこのモデルを皮切りに、デジタルクリエイターのメインデバイスが本格的にiPadに写っていくのかもしれませんね。
