コンパクトスマホ が欲しくなり、行きつけの中古ショップに足を運びました。週末ということもあり、混雑した店内でした。ふとXperiaの棚を見ていると、液晶ムラによるランクDの怪しげな Xperia Ace Ⅲ がありました。状態確認すべく店員さんに声をかけました。もう、その時には買うと心に決めていたのかもしれません。カウンターで状態を確認すると、記載されている液晶ムラの症状は再現せず・・・。今思えば、未使用品が13,000円くらいで販売されていたので割高だったかもしれませんが、10,000円を切った価格設定だったため購入の手続きをお願いしました。
あまり期待せず会計を終え、サイゼリヤでセットアップしているとeSIMが使えることに感動を覚えました。それ以降、私はこのスマホに期待を感じざるを得ませんでした。
本ブログでは、Google Pixel 7 Pro以来となるスマホレビュー記事になります。現役スマホのレビュー記事がない変なブログですが、以下の記事についてもお付き合いいただけますと幸いです。
目次
Xperia Ace Ⅲ との出会い
冒頭でも書きましたが、本当は買うつもりはありませんでした。しかし、不具合があると書かれているにもかかわらず、その症状が再現しないためお得に感じ購入に至りました。
最近サブ端末のPixel6aを手放したということもあり、スマホ購入にはかなりハードルが低い状態だったとも言えます。
しかし、1万円未満のスマホがどれだけ使えるのか?その疑問のワクワクを満たすには安い値段であると考え即決しました。また、最近普通のスマホを事前購入や定価で買うなどぬるい環境にいたため、このような刺激を求めていたのかもしれません。
Xperia Ace Ⅲ のいいところ
値段
なんと言っても値段が安いことはさまざまなメリットがあります。
価格が安いことで、故障時のリスクを減らすことができます。近年ではスマホ向けの保険が充実していますが、いざ壊れないとその保険費用は回収できません。それであれば、元から安いスマホを使い倒して新たな別のスマホに乗り換えることができます。これは、スマホという高価なものを買い換えるという口実にすることができ、いろいろなスマホを使いたい方にはおすすめの手法です。
ケースやフィルムをつけなくていいと考えています。これによりケースやフィルムを追加購入するコストや時間を削減することができます。また、本来スマートフォンの設計やデザインをする時にケースやフィルムを考慮して設計やデザインがされているか?と言えばそれは疑い深いです。ケースやフィルムをつけないことで、素材本来のデザインを楽しむことができます。
一方、価格と引き換えに何かを失う覚悟が必要です。それはスペックや何か特殊な機能だったり、状況によって様々です。昨今のスマートフォン市場は用途に対して過剰なスペックを提供していると言わざるを得ません。自身の用途に対してどんな機能を求めているのか?最低限満たしていないといけないことはなにか?と整理するいいでしょう。
その整理の中で私は、ポケットに難なく入るサイズで、電話とおサイフケータイとSlackがが使えればいいと言う結論に至りこの機種を選びました。
ちなみに相場感としては、新品も中古もそこまで変わりません。新品を買うのであれば、15,000円程度で、中古であれば~13,000円が妥当な価格帯であるように見えます。
私のようにランクDなど訳あり品であれば1万円以下で購入できますが、実際に商品の状態を確認するようにしましょう。
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Amazonの相場
じゃんぱらの相場
ちょいうどいいサイズ
幅約69mm、厚さ約8.9mmという圧倒的なコンパクトボディによりかなり持ちやすいため、操作がとてもしやすいように感じます。最近はUX/UIを考慮したアプリが増え大体のアプリではスマホの小さな画面でタッチするというインターフェースに適したデザインが充実しているということも一因であると考えられます。
また、ポケットに入るサイズという点でもベストなサイズであると言えます。今まではiPhone14 Plusを利用していたため、基本的にはバッグに入れておくか後ろのポケットに入れていました。しかし、このスマートフォンは前のポケットに忍ばせておくことが可能です。そして、そのまま座ってもスマホが干渉することなく座ることができるのです。これは個人的にかなり評価が高いポイントです。
カメラの出っ張りがない
最近のスマホのトレンドであるカメラ機能の強化により、背面カメラのレンズ部分が出っ張っているスマホが増えています。確かにカメラ性能が向上してレンズ部分が飛び出てしまうことは仕方ないことかもしれません。しかし、その高価なスマホの大本命であるカメラ部分が飛び出ていることで机に置いた際に傷になる恐れがあります。また、スマホを置いたときに不安定になり、荷重がさらにレンズ部分へと集約してしまう心配があります。
しかし、Xperia Ace Ⅲではカメラ部分の出っ張りがありません。むしろカメラ部分の方が背面の他部分に比べて引っ込んでいるため、机など水平な場所に置いた場合でもカメラ部分が保護される仕組みになっています。
さらに、背面がフラットであることによりポケット内部での圧迫感が少なくなるとともに、ポケットへ収納する際の引っかかりも感じにくくなりました。
背面素材
昨今のハイスペック帯スマホでは背面もガラス素材を使っている場合があります。見た目や触り心地はかなり良く、所有欲を満たしてくれることは間違いありません。
しかし、背面にも割れてしまう心配をしなくてはいけません。そうです、スマホ全方位を守らなくてはいけないのです。もし、プロテクトを万全にしたとしましょう。せっかくのデザインや触り心地を失ってしまいます。それは本末転倒です。
ですから、通常利用を考えた場合、背面や側面などは傷や汚れに強いか目立ちにくい素材が最適であると考えられます。
バッテリー
1週間程度使ってみての感想ですが、意外にバッテリー持ちがいいなという印象です。正直、このサイズのスマートフォンであれば必然的にバッテリー容量が少なくなってしまい、ハードウェア的に不利であることは想像していました。また、中古品であることからバッテリー劣化を考慮してもあまり持たないかもしれないと覚悟していました。
セットアップしていてもそこまで電池が減らないため、なぜ?と思いスペックを調べたところ、バッテリー容量が4500mAhと大容量バッテリーが搭載されていることが明らかになりました。
他のコンパクトスマホと比べても以下の通り圧倒的なバッテリー容量です。
Xperia Ace Ⅲ | 4,500mAh |
AQUOS wish3 | 3,730mAh |
iPhone13 mini | 2,406mAh |
iPhone SE (第3世代) | 2,018mAh |
使用感
平日通勤するような日では音楽を聴いたりちょくちょく動画やWebを見たりという使い方ですが、帰るまでに50%を下回るということはありません。使いすぎても67%くらいです。ビビりました。
休日でよくスマホを使うようなタイミングであっても帰宅時に~50%くらいというのがアベレージかなと思います。
当初小さいスマホであることから、念の為モバイルバッテリーを持ち歩いていましたが、その心配はこの1週間で払拭されました。
やはりスペックこそパワーであることが最強であると思い知らされました。
必要十分なスペック
普段使いを考えると必要なハードウェアが揃っていると思います。また、オーバースペックということもなくコストパフォーマンスがとても高いように感じます。発売からかなり時間が経っていますが、現在でも問題なく利用できます。
CPU/メモリ/ストレージ
基本的なスペックは以下の表の通りです。
CPU | Qualcomm Snapdragon 480 5G |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB(microSD拡張で最大1TB) |
ディスプレイ | 5.5インチ |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 |
バッテリー | 4500mAh |
sim形状 | nanoSIM/eSIM |
私はスマホでゲームや動画編集など重い処理を必要とするシーンが少ないため、正直これくらいのCPU/メモリでも特段問題ありません。
また、冒頭でもお話ししましたがデュアルsimデュアルスタンバイ(DSDS)に対応しているため、プライベートと仕事のsimを分けている方でも使いやすいように設計されています。この点は嬉しい誤算でした。
防水
防水と防塵の性能は、以下の通りで申し分ありません。普段使いであれば特段困ることはないと思います。
防水 | IPX5/IPX8 |
防塵 | IP6X |
やはり、万が一ということもありますので対策が施されている方が安心できますね。余談ですが、ノートパソコンもファンレスモデルであれば、防水とまで言わないですがある程度雨をしのげるくらいの耐水性能があると、傘を忘れた時でも多少安心できるのですが。。。
この値段であれば最悪の場合予備にもう一台持っておくのもアリかもしれません。
おサイフケータイ
私としては、この機能と電話ができれば最低限何でもいいと思っています。なので、スマホである必要がありません。
ですが、スマホの場合GooglePay(Wallet)経由でのチャージが可能なため、別途Suicaやnanacoアプリを入れる必要がありません。その点はスマホの方が良いと言えます。
以前まではGooglePayという名称だったような気がするのですが、Googleウォレット?ウォレットアプリに変更されてしまい、アプリを見つけられず戸惑いました。ユーザからするとどちらでもいいので名称を変更することは慎重に行なってほしいとつくづく思いました。
生体認証
Xperia伝統の電源ボタンに内蔵された指紋認証センサーが継承されています。残念ながら、流行りの顔認証には非対応ですが、1つでも生体認証の機構が備わっていると安心感が違いますね。
ランクD品を購入したため、筐体の細い部分位ヒビが入っています。おそらく他の端末でも発生しやすい箇所だと思うので、皆さんも中古でお買い求めの際は注意してください。
使い勝手ですが、認証速度は遅く感じます。ですが、画面内指紋認証のように複数回失敗を繰り返すということは少なく、時間は要するが着実に1回で通るといった印象です。
ホールドしやすい小さな筐体のため、人差し指もしくは親指でロック解除することがほとんどです。
USB Type-C
充電やデータ転送のインターフェースがType-Cであることは当たり前の時代になりました。しかし、価格を抑えたモデルの場合たまにmicroBだったりすることもあります。そんな時はかなり悲しい気持ちになります。
ですが、安心してください。このXperia Ace Ⅲ はちゃんとType-C接続が可能です。
Xperia Ace Ⅲ の微妙なところ
全てを満たすスマホに出会うことはかなり難しいです。おそらく、宝くじを当てるよりも難しいです。そのうち自作PCのようにスマホもモジュール化が進み、好みの構成で自作できる時代が来るかもしれませんね。
ここで挙げる微妙なところは、私が揃えているガジェットの環境や他のデバイスと比べて微妙に感じた点になります。価格がかなり安い端末なので、仕方ないなと思える部分がほとんどです。その中でも頑張って微妙なポイントを、実際に使ってみた感覚として絞り出してみました。
Qi非対応
以前利用していたスマホがiPhone14 Plusであったことから、MagsafeもしくはQi製品の導入を進めていました。ケーブルがないことでデスク周りがスッキリしたり、アタッチメントでリングに付け替えたりとそこらへんのエコシステムの恩恵を享受していました。しかし、その取り揃えた自慢の製品が使えなくなることは若干抵抗がありました。
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実際、デスクにQi充電台があるのですが、これが活かせないのは悲しい問題です。
ひとまずは、上のような擬似Magsafe製品で運用していこうと考えています。耐久性などの問題もあるので、どれくらい実用的かは未知数ですが、他にもQiに対応していない製品がデスクの上にあるので、それらも含めて全て統一するという意味では良いのかもしれません。
カメラ
カメラスペックは、今では珍しい単眼の「有効画素数約1300万画素/F値1.8」といったスペックです。
やはり、現行のスマホと比べるとスペックや機能が劣っていると言わざるを得ません。記録やQR読み取りは問題なくできるので割り切れる方であれば良いと思います。
このスマホで撮る気は起きないので、メモやログとして撮った写真を載せておきます。
バイブレーション
使っていて地味に感じるのですが、バイブレーションがぬるっとしていて少し気持ち悪いです。
というか、バイブレーションに気づかないことがほとんどです。現状、Xiaomi Smart Band 8 をペアリングして通知はウォッチの方で受け取っているのでそこまで困っていません。
もし、単体で利用される場合は少し注意が必要かもしれません。
まとめ
コスパ最強の大容量バッテリー搭載コンパクトスマホであるXperia Ace Ⅲは大変おすすめです。発売から時間が経っている製品なので新品の状態で手に入れられる期間はそう長くないと思います。ぜひ、今のうちに手に入れておくことをお勧めします。
サブにかなりおすすめで、メインでもヘビーユーザーでなければおすすめできる一台です。
コンパクトスマホの明るい未来を期待して!