家族全員が共有するパソコン、皆さんのお家ではどのように利用されていますか?また、そのパソコンは日頃から頻繁に使用されているものなのでしょうか、それともホコリをかぶって長い間使われていない状態なのでしょうか?
我が家でも、一般的な家庭と同様に1台のパソコンを全員で共有するスタイルでした。しかし、基本的な作業だったり動画視聴といったエンターテイメントはスマホで事足ります。履歴書作成などPCなどの大型画面を必要とする作業は頻発するわけでもなく、次第に使用頻度が低下してしまいました。
その結果、高価なパソコンがホコリをかぶってしまうという、非常にもったいない状況が生じてしまっていました。 そこで、我が家ではこの状況を打破すべく、新たな試みを始めることにしました。
それは、共用パソコンを売却し、その代わりに各自に安価なiPadを配布するという方法です。この方法により、家族全員が自分でデバイスを管理することができ、使用頻度も大幅にアップしました。
また、各自が自分のiPadを持つことで、個々のライフスタイルに合わせた使い方ができるようになりました。これにより、我が家のデジタル環境は劇的に改善され、全員が満足しています。
一度購入したパソコンを売却するという決断は決して容易なものではありませんでしたが、それを行うことで家族全員がより良いデジタルライフを送れるようになったと感じています。
そんな我が家での使用例とメリットデメリットについて解説していきたいと思います。
目次
家族構成
我が家の家族構成は、私と妻の2人構成です。
私の日常生活の中で、私自身が仕事柄PC操作に深く慣れ親しんでいるため、個人的に所有しているPCで多くの作業を行っています。
私の仕事は基本的に情報処理やデータ分析が中心で、これらの作業にはPCが必要不可欠です。また、仕事以外でも、情報収集やエンターテイメントのためにインターネットを頻繁に利用するので、PCは私にとって欠かせない存在となっているのです。
一方、私の妻は、普段からPCを利用する機会が少ないため、基本的にはスマホを主に利用しています。スマホでSNSをチェックしたり、オンラインショッピングを楽しんだりしています。スマートフォンは軽くて持ち運びが容易で、いつでもどこでも必要な情報を手に入れることができるため、妻にとっては最適なデバイスなのです。
しかし、妻がPCを使うタイミングというのはもちろん存在します。それは、例えば、履歴書やエントリーシートなどの文書作成が必要になった場合です。そのような機会はそう頻繁にはありませんが、PCの方が大量のテキスト入力やフォーマットの調整が容易だと感じるため、そういった際にはPCを使うことが多いです。
スタイルの変化
以前は1家に1台パソコンを配置する一般的なスタイル
前述したとおり、私は個人的に所有しているPCを持っています。これは私が仕事や趣味に使うもので、インターネットを検索したり、書類を作成したり、映画を視聴したりするのに必要なものです。このPCは私自身のためのもので、管理やメンテナンスも私が行っています。そのため、私のニーズに合わせてカスタマイズされており、私の好みや使い方に一致しています。
しかし、その一方で、我が家にはもう1台、家庭用のPCがありました。これは基本的には妻が使用するもので、家庭内での通信、買い物、エンターテイメントなど、生活全般に関連する様々なケースで利用をそうていしていました。
ところが、この家庭用PCの使用頻度はとても低かったのです。私たちがこのPCを購入した当初は、高性能なPCが家庭の生活をより便利に、より楽しくすると考えていました。
しかし、実際にはその使用頻度は半年に1回程度と、非常に低いレベルにとどまっています。
つまり、このPCはほとんど使用されずにほこりを被っている状態でした。この現状は、PCの価値を十分に活用できていないと感じました。
1人1タブレットGIGAスクール構想スタイル
私たちは新たなスタイルへと進化し、1人1台のiPadを配布するという施策を開始しました。
1人1台のiPadの配布は、このGIGAスクール構想から大きな影響を受けています。iPadは、その便利さと直感的な操作性から、教育現場での活用が広がっています。また、多くの教育アプリが提供され、子供たちの学習をサポートするためのツールとして、その有用性が認められています。
この1人1台のiPad配布により、パソコンやタブレットの使い方は人それぞれ壁紙や必要なアプリケーションをカスタマイズすることが可能になりました。
また、ケースなどアクセサリーも自身の好きなもや使いやすいものを使う事で使用頻度の向上が見込めます。
利用例
文書作成
私の妻が毎日家庭用パソコンで行っている主な作業は主に文書の作成です。しかし、文書作成の作業は、iPadでも問題なくこなすことができます。言い換えるならば、iPadもまた彼女にとって十分に文書作成の作業をサポートするツールとなるのです。
iPadで文書作成を行うためのアプリケーションも多数存在しますし、その多くは直感的な操作が可能であり、初心者でも扱いやすいという利点があります。
さらに、iPadは携帯性にも優れており、場所を選ばずに作業を行うことができます。
ただし、iPadをパソコンの代わりにするためには、単に文書作成ができるだけでは不十分です。パソコンと同等の環境を整えるためには、周辺機器も合わせて揃える必要があります。具体的には、キーボードやマウス、プリンターなどをiPadと連携させることで、パソコンと同じような操作感や機能性を手に入れることが可能です。
iPadにはBluetooth機能が搭載されているため、ワイヤレスでキーボードやマウスを接続することができます。これにより、パソコンと同じような使い心地を実現することが可能です。
また、最新のプリンターにはWi-Fi機能が搭載されているものが多く、iPadから直接印刷を行うことも可能です。
これらの機器を適切に組み合わせることで、パソコンと同等の環境をiPadで整えることができます。これにより、妻の文書作成の作業も難なく行うことが可能となり、パソコンからiPadへの置き換えが可能となりました。
動画視聴
以前は、電車の中や休憩時間など、どこでも気軽に動画を楽しむためにスマートフォンを利用していました。携帯性の高さと手軽さからスマートフォンは一番手っ取り早く、気軽に情報を得る手段でした。それが映画を見るのも、音楽を聴くのも、ニュースをチェックするのも全てスマートフォンで行っていました。
しかし、スマートフォンの画面は比較的小さく、中には文字が読みにくい、目に負担がかかると感じることもありました。
そんな中、iPadの大きな画面と高画質が魅力と感じ、スマホで見ていた動画をiPadで見るように切り替えました。iPadはスマートフォンと比べると画面が大きいため、動画を見る際の視認性が格段に向上しました。特に映画やドラマなどの長時間の視聴には、大画面と高画質が魅力でした。iPadの大きな画面で見ると、細部まで綺麗に見え、文字もはっきりと読むことができます。
その結果、視覚的なストレスが軽減され、長時間の視聴でも目の疲れを感じにくくなりました。 それに伴い、スマートフォンの使用頻度も自然と低下しました。スマホの画面で長時間視聴していたときの目の疲れや、バッテリーの消耗といった問題から解放され、スマホにかかる負荷も大幅に軽減しました。
元々スマホは情報の収集やコミュニケーションのツールとして利用していたので、iPadへの切り替えによりその使い分けがより明確になりました。これにより、それぞれのデバイスが持つ利点を最大限に活用しながら、より効率的なデジタルライフを送ることが可能になりました。
以上の経緯から、以前はスマホで動画を見ていましたが、やはり大きな画面の方が見やすいためiPadで動画を見るようになりました。スマホの利用頻度も低くなり、それぞれのデバイスの負荷を適切に分散できているように思います。
家計簿
今までの我々の暮らしでは、家計簿の記録は紙を利用した伝統的な方法を頼りとしていました。具体的には、支出や収入、閲覧のための領収書や請求書の保管、そして計算機で経済的な状況を手作業で管理することが一般的だったのです。
しかしながら、テクノロジーの進歩はこのプロセスを劇的に変え、記録保管のための紙の束から解放される機会を我々に与えました。
iPadの導入で家計簿アプリの利用が可能になり、紙の上の複雑な計算と余分なペーパーワークから解放されることで、家庭内で手軽に共有することができます。
スマートフォンでも家計簿アプリを使用することが可能ですが、分離したデバイスを利用することにより、家計簿の管理がさらに容易になるという利点があります。
具体的には、物理的に分離していることで、iPadでは家庭全体の家計簿を、スマートフォンでは個人用の家計簿をそれぞれ管理することが可能です。
これにより、自身の財政管理を行いながらも、家庭全体の財政状況を一覧で確認することができます。 iPadはその大きな画面と使いやすいインターフェースにより、家族全員が見やすい形での家計簿の表示や、詳細な分析を可能にします。
このように、テクノロジーを活用することで、紙を使った伝統的な家計簿の記録からデジタル化された家計簿へと移行することができます。それは家計を管理するプロセスをより効率的で、より簡単で、そしてよりアクセスしやすいものに変えます。すべての情報は一箇所に集約され、一覧表示でき、共有することが可能です。
その結果、家計簿の管理が単なる義務から楽しい活動に変わり、財政の健全性を維持するための重要なツールとなります。
メリット
持ち運べる大きな画面
動画視聴や読書、ウェブ閲覧やオンラインショッピングなど、大きな画面を利用してデジタルコンテンツを楽しむ傾向がある方々が増えています。こ細部までの視認性や操作性が求められるため、大きな画面が必要となるケースも少なくありません。
特に、電子書籍の読書や映像コンテンツの視聴は、画面の大きさが直接的に読解や視聴体験に影響を与えることから、大画面のデバイスが求められることが多いと言えます。
さらに、携帯性に優れているため、家でも外出先でも手軽に利用することができます。
しかし、一方で、多くの人々はタブレットの導入について二の足を踏むことがあります。
それは、タブレットの購入には一定のコストが必要であること、その使い方に慣れるまでに時間が必要であることなど、いくつかの障壁が存在するからです。
例えば、タブレットの操作方法はスマートフォンとは異なり、また家庭用のデスクトップパソコンとも異なります。これらの新しい操作方法に慣れるためには、一定の時間と労力が必要とされます。
しかし、これらの課題を解決するための一つの方法として、家用PCとタブレットを置き換えることが提案されています。これにより、タブレットの操作方法や機能についての学習コストを減らすことができます。
また、家用PCの代わりにタブレットを使用することにより、一部のコストを節約することも可能となります。
PCを買うより有用で安い
iPadは、最安で49,800円から入手することができます。2人家族であれば、99,600円で準備できます。また、3人家族でも149,400円で揃えることができます。この価格帯であれば、PCを買うのと同等もしくはそれ以下で揃えることが可能になります。
また、PCの場合置き場所に困ることがあります。しかし、iPadであれば各人で管理することが可能で、リビング空間を逼迫することはありません。
タッチという使いやすいインターフェース
普段からスマートフォンを活用して、PCをあまり使わない人々にとっては、大きな画面があれば自然とタッチをしたくなる感覚があります。
手元の直感的な動作で操作できるタッチ操作は、物理的なキーボードやマウスを使って文字を入力したり、ポインタを動かしたりするよりも、直感的で効率的な場合が多いのです。 スキルを身につけるまでの間、新たな操作方法に適応することは、ストレスの原因になり得ます。
一方、iPadなどのタブレット端末では、最初からタッチ操作を前提とした設計がなされています。アプリケーションの開発者も、ユーザーが直感的に操作できるようなユーザーインターフェースを設計する努力をしています。その結果、タッチ操作を主体としたソフトウェアが多く生まれているのです。
このように、タブレット端末は、ソフトウェア面においても、PCに対して多くの有利な点を持っています。文字入力画面では、ソフトウェアキーボードが自動的に表示され、ユーザーは画面をタッチするだけで簡単に文字を入力することができます。また、多くのアプリケーションでは、画面上で指をスワイプするだけで、さまざまな操作を行うことができます。
したがって、普段からスマートフォンを利用している人々にとっては、物理的なキーボードやマウスを使うPCよりも、タッチ操作が主体のタブレット端末の方が、自然な操作感と高い操作性を提供することで、より使いやすいと感じることでしょう。
デメリット
ITサポート係が必要
各人に配られる情報やデバイスは独自の特性があり、そのため必ずしも同じ現象が発生するとは限りません。例えば、自分の端末では問題が発生しないが他人の端末では発生するというケースがよく見受けられます。
これは、端末の使用状況、ソフトウェアのバージョン、設定などにより結果が大きく変わることが多いからです。 このような問題に対処するためには、一定のIT知識が求められます。知識があると、問題の原因を推測したり、適切な対策を考案したりすることが可能になるからです。
しかし、それがない場合でも、必ずしも心配する必要はありません。現代の世界では、多くの情報がインターネット上に存在し、解決方法を検索などWebで見つけることが可能です。
多くの場合、類似の問題に遭遇した他のユーザーが情報を共有しているため、それらを参考にすることで問題を解決できる可能性が高まります。 しかし、何を試しても解決しない時や、問題の原因が全く見当つかない時はどうすればよいのでしょうか。
そのような場合、最良の選択肢は専門家に助けを求めることです。具体的には、サポートに問い合わせ、専門的なアドバイスを受けることを推奨します。彼らは専門的な知識と経験を持っており、通常のユーザーが抱える可能性のある問題に対する解決策を提供できます。このようなサポートを活用することで、問題の解決に大いに役立つでしょう。
故障リスク
一般的に、家庭用のパーソナルコンピューターは、家庭内での作業や娯楽、学習などを目的として、一台だけ購入されることが多いです。そのため、購入の際には通常、そのパソコン一台の故障リスクを考慮すれば十分となります。
しかし、家庭内で使用する機器が増えると、そのリスクは単純に1台分だけでなく、それぞれの機器について考慮する必要が出てきます。これらの故障リスクは、予期せぬトラブルを引き起こす可能性があります。これは、機器の種類により、ハードウェアの故障、ソフトウェアの問題、さらにはウイルス感染といったさまざまな形で現れる可能性があります。
こうしたリスクを考慮に入れて、何らかの対策を立てることが非常に重要となります。
その一つの方法として、Appleの保険や火災保険の付帯などを活用することが挙げられます。Appleの保険は、Apple製品の故障や事故に備えた保障を提供するサービスです。これにより、iPhoneやMacなどのApple製品が故障した場合でも、修理費用や交換費用が補償されることがあります。
同様に、火災保険の付帯サービスには、家庭内で使用する電子機器の故障や損害に対する補償が含まれることがあります。
したがって、家庭内で使用する機器が増えるにつれ、それぞれの故障リスクを考慮した上で、適切な保険などのサービスを活用することが、予期せぬトラブルから自身を守るための重要な手段となります。
周辺機器を揃える必要性
一方で、タブレットはそのコンパクトな形状と軽量さから持ち運びが可能ですが、その持ち運びやすさゆえに、落としたりぶつけたりする事故が起こりやすいのも事実です。
そのため、タブレットの保護は欠かせない要素となります。具体的には、ケースや保護フィルムが一般的です。ケースは本体の保護だけでなく、持ち運び時の収納やスタンドとしての機能も果たします。
また、保護フィルムは画面をキズや汚れから守る役割を果たします。 さらに、タブレットではタッチ操作が主となりますが、細かい作業を行いたい場合には専用のペンを用いることが一般的です。専用のペンを使用することで、より精密な操作が可能となり、デザインやイラスト作成、手書きメモなど、様々な作業を効率良く行うことができます。
また、長文の文書を入力する場合、キーボード入力が最適であることが多いです。タブレット上の仮想キーボードもありますが、物理キーボードに比べると入力速度や精度に劣るため、長時間の入力作業には向いていません。
そのため、長時間のタイピングが必要な場合、専用のキーボードを購入することが一般的です。
しかし、最近では音声認識の技術が大幅に向上しており、キーボードよりも高速に入力できる音声入力の利用が広がっています。また、AIを利用して少ない文字で文書を生成できるので、今後はキーボードはあまり使われなくなる可能性が高まるように感じます。
最後に
GIGAスクール構想から、家でiPadを配布するという考えに至り2,3日後には配布しました。この高速な意思決定のプロセスも、【もう迷わない!】 買うべき ?買わないべき?適切な判断をするにはの記事の知見を生かしてやってみないとわからない!ということから実現しました。
皆さんもぜひ、タブレットが欲しい場合は家に眠っているPCを代わりにすることを検討してみてはいかがでしょう?