こんにちは。今年1月に「英語学習頑張るために必要だ!」などと言って高級ヘッドホンWH-1000XM5を購入しました。その後英語学習は全く進展していませんが、WH-1000XM5の素晴らしさは体感し続けています。今回はSONYのフラッグシップワイヤレスヘッドホン、WH-1000XM5を(今さら)レビューしていきます。
目次
WH-1000XM5とは
SONYのWH-1000XM5は、ノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスヘッドホンの最新モデルで、2022年5月に発売されました。 カラーは、黒とエクリュの2色展開で、どちらも落ち着いた雰囲気です。メーカー希望価格は2023年11月現在59,400円となっております。
レビューは音質、機能、着用感の3つの観点から評価してみました。 それでは、早速見ていきましょう。
音質【優しい音質の良さ】
優しくて聴き疲れない高品質な音
WH-1000XM5は長時間着用しても疲れない優しい音質をしていると思います。WH-1000XM5のコーデックはBluetooth 5.2に対応し、LDAC、AAC、SBCをサポートしています。 LDACは、ソニー独自の高音質コーデックで、WH -1000XM5はハイレゾ相当の音質をワイヤレスで楽しめます。実際ハイレゾ音源を再生すると、他のデータとは違うきめ細かさのようなものを感じます(あくまで感想です)。
また、ソニーのヘッドホン用アプリ「Headphones Connect」を使えば、イコライザーやDSEE機能などで音質の調整が可能です。DSEE機能は、圧縮された音源の失われた音を補完する機能で、より自然で豊かな音に近づけます。
実際の音質は、低音から高音までバランスが良く、全体的に解像感が高いです。 イコライザ設定はデフォルトのまま、色々聴いてみます。
【低音域の音質】
低音は、前モデルのWH1000XM4よりもマイルドで自然に感じられます。Avicii『Waiting for Love』を再生してみました。震えるような重低音というよりは、中高音にかぶらないタイトで良質な低音です。「ポン ポポン ポポポン🎶(←伝われ)」後のビートが際立ちつつ、中高音を邪魔しません 。
【中高音域の音質】
中高音はクリアかつ精細で、ボーカルや楽器の表現力が高いです。Guns N’ Roses 『Welcome to the Jungle』では、エレキギターや、甲高いボーカルがはっきりと聞こえます。 音場感も広く、臨場感があります。 間奏でなんか変な出してるとこまでクッキリです!
【音声通話時の音質】
ビデオ通話にも使ってみました。ノイキャンのおかげで聞き取りやすく、通話相手からの反応も遅延はありませんでした。問題なく使用できます。
【動画再生時の音質】
最後に動画再生です。劇伴やアクションシーンの音に特徴のあるクリストファー・ノーラン監督作『TENET』を一部再生してみます。映画館のような…とまではいきませんが、重厚で立体感のあるステレオサウンドです!爆発で瓦礫が散るパラパラ音もしっかり聞こえます。遅延もほぼ感じません。
機能【しっかり効くNC でも疲れない】
WH-1000XM5最大の魅力は高性能ノイズキャンセリング!
WH1000XM5の最大の特徴は、業界トップクラスのノイズキャンセリング機能です。 ソニーは、このヘッドホンで「1000Xシリーズ史上最大のNC進化」を実現したと謳っています。 実際に使ってみるとその効果に驚きます。 中高音域のノイズは特に低減され、例えば換気扇やエアコン、水道の音などがほとんど聞こえなくなります。 公共の場でのアナウンス等、本当に聞こえないので注意が必要なほどです。一方で、NC時の圧迫感やホワイトノイズはほぼ感じられません。 NC性能の高さはこのヘッドホンの最大の魅力と言っても過言でなく、勉強や読書用に最適です。
ノイズキャンセリング機能は、オンオフやレベルの調整ができます。 また、自動で周囲の環境や行動に合わせて最適なモードに切り替わる機能もあります。 さらに、右のイヤーカップに手を当てると、外の音を取り込む機能が作動します。 周囲の人と話したり、アナウンスを聞いたりするときに便利です。
各社音声アシスタント対応
WH1000XM5は、音声アシスタントにも対応しています。 GoogleアシスタントやAmazon Alexaなどを使えば、音声で操作や情報の取得ができます。
電池持ちも良好!フラッグシップにふさわしいタフさ
バッテリーの持続時間は、NCオンで約30時間、NCオフで約40時間と、長時間の使用にも耐えられます。 充電時間は約3.5時間ですが、USB PDに対応しており、3分の充電で約3時間の再生が可能です。
着用感【機能の割には軽い】
軽量で着け心地の良いイヤーパッド
WH1000XM5は、重さ約250gと軽量で、長時間装着しても疲れにくいです。 イヤーパッドとヘッドバンドには、低反発フォームと人工皮革が使われており、柔らかく快適です。 イヤーカップは回転するので、角度調節が可能です。 ただし、WH1000XM5には折り畳み機能がありません。
付属のケースはヘッドフォン本体とほぼ同じ大きさでコンパクトとは言えませんので、持ち運びには少し不便かもしれません。
デザインは賛否両論?ダサい?
デザインは前モデルと比べて大きく変わっています。全く別のヘッドホンという印象を受けますが、これが賛否両論のようです。ネットからは「前の方がよかった」「横に広がっててダサい」等の声も上がっています。自分はよりシンプルで洗練されたと思うのですが、まあ人それぞれですね。 個人的にはアーム部分の金色ロゴが気に入っています!
ヘッドホンの素材は、ABS樹脂でできており、再生プラスチックなどを使っています。 環境に配慮した素材であるとともに、音響的にも優れているそうです。 ちなみに、パッケージもプラスチックや漂白剤を使用しない、サステイナブルなリサイクル素材です。
好みに合わせてカスタマイズ!おすすめイコライザー設定を紹介!
WH-1000XM5のイコライザ設定はSONY公式が配信しているHeadphoneアプリから編集する事ができます。こちらは僕が設定している設定です。
この設定がとても心地よいと考えてています。僕は洋ロック聴くことが多いんですが、低音域や高音域は弄らない設定にすることで、CD音源はもちろん、ライブ音源もくっきり際立たせることが出来ると思います。
イコライザ設定で、音の印象は大きく変わります。長期間使用している方の気分転換にもオススメです。
2024年4月発売のULT WEARとはどう違う?
WH -1000XM5は、2024年4月発売のULT WEAR(WH-ULT900N)とはどう違うのでしょうか。
WH -1000XM5はソニーのワイヤレスヘッドホンのフラッグシップモデルですが、ULT WEAR(WH-ULT900N) は重低音に特化したモデルです。WH -1000XM5には無い「ULTボタン」を押すことで、3つのサウンドモードに切り替えることができます。販売店で試聴してきましたが、ドライバーが震えるほどのパワフルなサウンドでした!総合的な音質やノイズキャンセリング性能に関しては、WH -1000XM5の方が上回るように感じました。
まとめ
ソニーのヘッドホンWH1000XM5は、音質、機能、着用感のすべてにおいて、高いレベルで完成された製品だと言えます。 特に、ノイズキャンセリング機能は、他の製品と比べても群を抜いています。 音楽や動画流しつつ、勉強や作業に集中したい人には、最適なヘッドホンだと思います。 価格は決して安くはありませんが、その価値は十分にあると感じました。 ヘッドホンをお探しの方は、ぜひWH1000XM5をチェックしてみてください。